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道、滝、花に関する最新情報
Nature guide
道、滝、花に関する最新情報
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20237/05
●山の駅~カラマツ植林地
〇前山八方ヶ原線歩道(カラマツ植林地)
山の駅の外のお手洗い横からエントリー。カラマツ植林地を抜ける長いゆるやかな道が続きます。最盛期を過ぎたエゾハルゼミの声のあい間から、アカハラ、キビタキのさえずりも聞こえてきます。
〇ヤマアカガエルの子ガエル
枯葉を踏みながら歩くと、今年生まれと思われる小さなヤマアカガエルの成体が、ピコンピコンと飛び出してきます。カエルというと水辺で棲んでいるイメージですが、国内にいる種の多くは、繁殖期と幼生(おたまじゃくし)の時以外は、山の中や林の中で棲んでいます。
〇バイケイソウ群落
沢では、バイケイソウも花期最盛です。ひっそりと咲いている様子が幻想的です。
〇バイカツツジ
梅雨の花バイカツツジも咲いています。「梅花躑躅」の名のとおり、梅の花ほどの小さなツツジ。葉陰に隠れるように咲くので、散ってから気づくことの多い花です。
●広葉樹林~雷霆の滝
〇ブナやミズナラの林
ゆるーく植林地を下り、一度尾根に上って超えると、広葉樹林に入ります。標高の高いところでは、ブナやミズナラが多く見られ、一気に森が明るくなります。
〇ギンリョウソウ
広葉樹林に入ると、足元の植生もガラリと変わりました。ギンリョウソウも咲き始めです。
〇コナスビ
花径 1cm ほど、小さなお星さまのような、可愛いコナスビの花。名前は、実がナスに似ているからだそう。
〇谷に降りていく山道
森の中を、どんどん下っていきます。遠く沢音も聞こえてきます。正規ルート以外にも、ヒトか獣か、いろいろなトレースがあり紛らわしく迷いやすいので気をつけてください。
〇ルート目印
自然の地形で道のように細長く平坦な所もあるので、うっかり迷い込むと別の谷に出てしまったりします。
写真のように登山道にはピンクテープが巻かれているところもあり、またところどころ橋や柵、木で作った段や看板など構造物がありますので、そういう目印を見落とさないよう歩いて下さい。
〇ショウキラン
林の底で、美しい花を見つけました。ピンク色が美しいランの仲間です。ギンリョウソウと同じように菌従属栄養植物といって葉緑素を持たず、菌類と共生して、その作る栄養に頼っている植物です。
〇イヌブナの大木
下るにつれ沢音が大きくなり、イヌブナの大木も現れ始めます。ブナの仲間ですが、沢筋に多く、葉の質感が分厚いブナより薄く、裏に毛が多く生えているのが特徴です。葉脈の数もブナより多い傾向で、そこで区別する方法もありますが、新緑が終わったこの時期だと、葉の質感と裏の毛の多さで見たほうが判りやすいかもしれません。
〇名もなき小滝たち
ひたすら森の中を下っていくと、登山道は沢の見えるルートに出て、小さな滝たちも姿を見せ始めました。
山肌から流れ出る小さな沢も、いくつも渡ります。水源の山・高原山らしい風景になってきました。
●雷霆の滝〜咆哮霹靂の滝
〇雷霆の滝
山の駅から 1 時間ほどで、雷霆の滝に付きました。どうどうという瀑布の音が大きいです。
ミソサザイもにぎやかに鳴いていて、涼し気なミストが漂っています。
〇雷霆の吊橋
雷霆の滝から、咆哮霹靂の滝に向かいます。行程は 1km ほど。雷霆の滝から少し歩くと、「雷霆の吊橋」が見えてきました。
〇雄飛の滝コース分岐
雷霆の吊橋を渡り、上りに入り、沢からルートが離れ、また下っていく途中でスッカン沢のコース(雄飛の滝線歩道)への分岐に行き当たります。ここまで来ると、咆哮霹靂の滝はもうすぐです。
なお、雄飛の滝(スッカン沢方面)へは、現在は通行止めで抜けることはできません。
〇キヨスミウツボ?
ここにも面白そうな植物が。地面の枯葉のあいだから、ピョコピョコと指の先ぐらいの何かの芽が、たくさん顔を出していました。どうもこれも菌従属栄養植物のキヨスミウツボの芽ではないかと思われます。
伸びてくるまでは断定できないので、また経過を観察したいと思います。
●咆哮霹靂の滝周辺
〇桜沢の流れ
沢も涼しい~♪ 桜沢の水は透明です。
〇霹靂の滝 水流が多く、瀑布の音がとどろきます。
〇咆哮の滝 あれ?水流が少ない…今後の雨に期待です。
〇咆哮霹靂の吊橋
滝のすぐわきには、「咆哮霹靂の吊橋」。塩原へ抜けるルートですが、こちらも現在は通行止めです。
〇スッカン沢の青い流れ
吊橋がかかるのはスッカン沢。ここは二つの沢の合流地点なのです。水の色が桜沢と全く違いますね。
●山の駅駐車場周辺
〇ノリウツギ
ノリウツギが咲き始めました。ウツギとついていますがアジサイの仲間です。ツルアジサイやイワガラミのようなつる植物でなく、こちらは低木。
〇道路沿いのモリアオガエル卵塊
以前に声がしていたのでまさかと思いましたが、あららこんなところに産んでしまいました。池など常に水のあるところに限らず、こうやってたまたま出来ていた水たまりの上にも、産み付けたりします。
ここ数年、繁殖が特定の場所に集中するのでなく、けっこう高原山の標高の高いところに分散し始めているように感じます。
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