矢板市・山の駅たかはら周辺の自然情報

周辺の自然

道、滝、花に関する最新情報

Nature guide

20242/20

【R6.2.18】周辺自然環境情報

●県道56号線沿い

〇イヌブナ冬芽
イヌブナのツンツンとがった冬芽も、ほんのりふくらんできています。
〇ツノハシバミ雄花
カンバの仲間のツノハシバミを発見。ピンクのイモムシみたいな雄花は、早春に長―く伸びてきて、花粉を飛ばします。赤い小さな芽は雌花ですが、こちらは赤いイソギンチャクみたいな花を咲かせます。ハシバミとはいわゆる食用のヘーゼルナッツの仲間で、このツノハシバミの実も食べられます。

〇ヤナギ類の花穂
なんと、ヤナギの仲間のふわふわの花穂が、早くも顔を出していました。ちょっと早すぎるような。
キツツキの仲間アオゲラの「キャー!キャー!」という繁殖期の鳴き声も聞こえ、ミソサザイもチュリチュリとさえずりの練習(ぐぜり)を始めていました。春近しです。


〇シカの低木への食害
ササには前からでしたが、冬も終わり近づき、低木の枝のシカによると思われる食痕が目に見えて増えてきました。地上1.5mぐらいの枝まで食いちぎられています。この木が枯れないか心配です。


●山の駅~小間々
〇山の駅駐車場
積雪、凍結無し。雪遊びや登山のみなさんの車でにぎやかです。
〇大間々自然歩道登山口
冬期間は大間々道路が通行止めなので、このルートが高原山縦走路への入り口。ここのところの暖かさで積雪は少なそう。


〇登山道状況
積雪5〜10cmほど。雪が締まって歩きやいです。階段や斜面は吹き溜まりやすく、30cmを超えるところ
があり、踏み抜きやすくなっていますので、ストックなどで探りつつ歩いて下さい。


〇シカ足跡
ここのところ新しい雪が降らず、暖かくて融け出しているので、小動物の足跡は残らず。シカの足跡ばかりでした。
〇フデリンドウ越冬
雪が融けて、フデリンドウの小さな小さな越冬芽が見えていました。すでにつぼみも付いています。この周辺に多いハルリンドウとよく似た、春咲きの小さなリンドウです。冬の間は雪のお布団をかぶって春まで過ごしているのですが、こんな時期にむき出しだと枯れないか心配です。


〇コゲラ
コツコツコツ、と頭上から音がするので見上げたら、コゲラが餌を探して木を叩いていました。スズメぐらいの大きさのキツツキです。


〇ウソ雌
ふと気づくと、向かいの林の奥のほうにふわりと飛ぶ影。ウソの雌でした。「フィ、フィ」とささやくような細い声、重さが無いかのようなふんわりした動きなので、気づいたらいる、ということが多いです。暗い林の奥で、ひっそりと羽繕いしていました。


〇熊棚
歩いていると、遠くのミズナラの木の上に、葉の付いた枯れた枝が何本も引っかかっています。
下にも太めの枝が何本か落ちていて、どれもドングリの殻斗(ぼうし)だけが残っています。いくつかには歯形みたいな欠けた痕も
〇ツキノワグマ爪痕
ツキノワグマが秋にミズナラの実を食べた痕でした。登ったときに付いた爪痕も、がっつり残っていま
す。けして珍しいものではなく、こうやって冬に葉の落ちた後だと見つけやすくなります。
下に落ちている枝は、ねじ切ったような跡。顎の強さがうかがえますね。


●小間々~針葉樹林帯
〇小間々の十字分岐
小間々に到着。いつもあるリスの足跡が見つかりませんでした。いよいよ食料を食べつくして移動したのか、または雪がどんどん融けるので小さな足跡はみな消えたのか。
〇登山道状況
積雪は平坦なところは10〜20cmほど。トレースから離れなければ、ツボ足でも歩けます。


〇シカ足跡
前回より目に見えて、シカの足跡が増えている感じがします。
〇登山道状況
針葉樹林の中は段差が多いので、雪の踏み抜きにご注意ください。この周辺は樹木が密になるので、野鳥たちの声が梢から降ってきます。暖かいからか「フィーフィーフィーフィー!」というゴジュウカラの大きなさえずり声が聞こえてきました、今年の初確認です。


〇コゲラ
ここでもよく出会うのがコゲラ。二本の脚と尾羽で、がっちり三点確保して木を叩いています。この尾羽は触ったことがありますが、他の小鳥よりずっと硬くて弾力があります。


●広葉樹林帯~大間々
〇登山道状況
積雪5〜10cmほど。地面も露出しているところが多く、種子を探すカラ類たちが集まっていました。


〇ガマズミ果実
ガチガチに乾いていますが、けっこう残っています。食べた様子はあまり無いですが、冬の終わりには他食べられてしまうのでしょうか。


●大間々周辺
〇登山道状況
大間々に到着。積雪、凍結は一部、薄く残るのみで、地面が広く見えています。
大佐飛山、那須連山がきれいに見えていますね。
〇駐車場
大間々に到着!駐車場に積雪、凍結はありません。


●大間々道路沿い
〇道路状況 大間々周辺
路面に積雪は5cmほど。ツボ足でも歩けますが、融けてきてシャーベット状なのでけっこう足を取られて歩きにくいです。スノーシューがおすすめです。
〇道路状況 小間々周辺
積雪は5〜10cmほど。スノーシューやツボ足の足跡がたくさん残っています。


〇イノシシ足跡
イノシシの足跡があちこちに残っています。こちらはけっこう大きめの足跡。あまり会いたくは無いですね。

〇道路状況 県道近く
この辺りは積雪のあるところは5cmほど、けっこう地面が見えています。


〇シカ足跡
大間々の周辺は、道路を横断するシカの足跡でいっぱいでした。
〇シカの低木への食害
ズミやノリウツギなど、低木の下のほうの枝は食いちぎられた痕がたくさん残っていました。年々、木の種類や範囲が広がっているように感じます。


〇ツグミ
ツグミの声がよくしています。春先の北に渡る前に群れを作り始め、春一番が吹き荒れる夜中に、上空から渡る群の声が聞こえると、春か来たなと感じられる野鳥です。今はまだ単独の姿をよく見かけます。
〇ヒヨドリ
比較的、食料への意欲が強い(食いしん坊な?)野鳥で、よく餌場で他の小鳥たちを蹴散らして採餌しています。しばらく他の小鳥が来ないか待っていたら、まもなくキクイタダキやカラ類、ウソなども集まってきました。ヒヨドリが他の小鳥が集まっているところに美味しいものがあるのを知っているのか、逆に、みなヒヨドリが美味しいものがあるところにいるのを知っているのか、はてさて。


〇ヤドリギ
風で折れたのか、ヤドリギが一枝、落ちていました。実もしっかり残っています。前述のツグミもヒヨドリも大好きな木の実です。
〇ヤドリギ果実
野鳥に食べられて糞で排出されて、果汁の粘着性の高さで幹に張り付いて根を下ろして育つ、とういう習性は有名ですよね。試しに皮を剥いてみたら、糸を引いた果汁があっという間に固まって、指にくっついて振り回しても離れませんでした。すごい粘着力ですね~
※生物の足跡の詳しい解説は昨年12/21の報告をご参照ください。

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